家電量販店でもよく見かけるウォーターサーバー。
たしかに、気軽においしい水を飲めるのは魅力的ですが「果たして自宅に導入するほどなのか」と考えている人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、
- ウォーターサーバーって自宅に必要?
- ウォーターサーバーはどんな人に向いているの?
という疑問にお答えします。
ウォーターサーバー導入のメリットとデメリットを実例と共にわかりやすく解説しますので、参考にしてみてください。
ウォーターサーバーは不要?まずは導入のメリットを解説
1:おいしい水が手軽に飲める
最大のメリットは、おいしい水が手軽に飲めるということ。
ウォーターサーバーのメーカーが取り扱っているのは、主に天然水とRO水の2種類です。
特殊なフィルターで水をろ過しており、不純物がなく純水に近いことからRO水は「ピュアウォーター」と呼ばれることもあります。
どちらを選んでも、水道水とは違った安全でおいしい水を飲めます。
「より安全でクオリティの高い水を飲みたい!」と考える人は、水道水よりもウォーターサーバーを利用する方が向いているでしょう。
2:温水・冷水がすぐに使える
温水と冷水がすぐに使えるというのも、大きな利点です。
普段、お湯を使いたい時があってもヤカンや電気ケトルで沸かすのはなかなか面倒なもの。
冷水も氷で冷やしたり、ペットボトルであれば冷蔵庫にしばらく置いたりする必要があります。
簡単な操作ひとつで温水・冷水を使用できるのはとても便利ですよね。
時短にもつながります。
お茶やコーヒー、紅茶なども手軽に飲める
お湯を沸かす手間がはぶけるので、手軽にお茶やコーヒー、紅茶を楽しめます。
また、お湯を注ぐカップラーメンやカップスープもすぐに作れるので、カップのものをよく利用する人にもおすすめです。
本格的なコーヒーが楽しめるカフェ機能搭載モデルも
カフェ機能が搭載されたウォーターサーバーもあります。
2020年12月時点で販売されているモデルは、プレシャス「Slat+cafe(スラット+カフェ)」とアクアクララ「AQUA WITH(アクアウィズ)」の2種類。
どちらもウォーターサーバーとしての機能はありつつも、本格的なコーヒーを楽しむことができる人気の機種です。
3:離乳食・ミルク作りが時短できる
赤ちゃんのいる子育て家庭がウォーターサーバーを使うメリットとして挙げられるのは、以下の2つ。
- 赤ちゃんに安心な水を飲ませることができる
- 離乳食・ミルク作りが楽になる
赤ちゃんの体はミネラルを分解しにくいので、ミネラルの少ない水が適しています。
ミネラルが少ないRO水を選べば、わざわざペットボトルを買いに行かなくても、安全な水を手軽に飲ませることができます。
また、赤ちゃんに与える離乳食やミルクは、なるべく楽に用意して、なるべく早くお腹を満たしてあげたいもの。
温度調節機能が付いたウォーターサーバーを選べば、ボタンひとつで最適な温度の水を出すことができるので、煮沸や湯冷ましの手間がかかりません。
忙しい子育て中の家庭では、かなりの時短につながるでしょう。
メーカーによって子育てプランがある場合も
ウォーターサーバーのメーカーの中には、子育て家庭に向けた「子育てプラン」を実施しているところもあります。
一例として挙げられるのは、アクアクララ「子育てアクアプラン」。
妊産婦〜6歳以下の未就学児がいる家庭は毎月500円オフなどの特典がついています。(2020年12月現在)
4:水の買い出しに出る必要がなくなる
普段から市販されているペットボトルのミネラルウォーターを購入している方にとっては、水の買い出しが必要ないというのは大きなメリットです。
定期的に2Lのペットボトルを買う必要がなくなります。
最近では、電話だけではなく、LINEやインターネットで簡単に注文できるメーカーが多いので、注文は空き時間でも大丈夫です。
また置き配ができるメーカーであれば、留守が多い家庭でも安心です、
ペットボトルのゴミも減らせる
また水を購入しないことにより、ペットボトルのゴミを減らせるのも大きな利点のひとつ。
毎日使うとなると、ペットボトルの本数もかなり溜まってしまいます。
地球環境のためにも、家庭のためにも、ペットボトルのゴミの数を減らすことはメリットといえるでしょう。
5:災害対策になる
水は生きるために欠かせないものです。
しかし地震や津波、土砂崩れなど災害が絶えない日本では、被害によって水道が使えなくなる危険性も大いに考えられます。
実際に2011年の東日本大震災以降、「防災」の意識が高まったことでウォーターサーバーの市場規模は大幅に伸びました。
「備えあれば憂いなし」ということわざがあるように、有事に備えて飲料水を備蓄する意識を持ちましょう。
ウォーターサーバー導入のデメリットとは
1:コストがかかる
ウォーターサーバー導入にあたって最大のデメリットとして挙げられるのは、コストがかかること。
導入するとどうしてもお金がかかってしまいます。
「とにかく費用を抑えたい」「節約したい」と考えている人にとっては、ウォーターサーバーは不要だといえるでしょう。
月額費用はどのくらい?
ウォーターサーバーのコストにかかる内訳は以下の5つです。
- 水代+配達代
- 電気代
- サーバーレンタル代※メーカーによっては無料
- サーバーメンテナンス代※メーカーによっては無料
- その他費用(解約費用など)※メーカーによっては無料
メーカーによって料金体系はさまざま。
サーバーレンタル代やメンテナンス代が無料になるかわりに、水代が高くなったり、購入本数が指定される「水ノルマ」を定められたりするケースもあります。
また、料金は水の使う量および家庭の人数によっても変動します。
家庭別の平均金額は、およそ以下の通りです。
1人暮らし | 約3,000円 |
---|---|
2人暮らし | 約4,000円 |
3人暮らし (大人2人、子ども1人) |
約6,000円 |
4人暮らし (大人2人、子ども2人) |
約8,000円 |
例えば、水をあまり使わない家庭であればこれよりも低くなることもあります。
反対に料理にもウォーターサーバーの水を使う人はさらに値段が上がってしまうかもしれません。
料金を抑えるコツは?
なるべくコストを抑えるコツは、以下の3点です。
- 比較的安価なRO水を選ぶことで、水料金を抑える
- 節電機能が搭載された機種を選ぶ
- キャンペーンや割引を利用する
天然水に比べて、RO水の方が安価に設定されていることも多くなっています。
また節電機能付きのモデルを選べば、電気代をいくらか安く済ませることができます。
さらに、メーカーによっては、お得なプランや乗り換えキャンペーンを開催中です。
金額がネックになっているという人は、キャンペーンを狙ってみるといいでしょう。
2:設置するのに場所を取られる
当たり前ですが、ウォーターサーバーを設置する場所を確保しないといけません。
1人暮らし家庭などはウォーターサーバーを置くスペースがないことも考えられます。
たとえ置くスペースがあったとしても、場所を取られてしまったり、周りのインテリアと調和しなかったりするかもしれません。
部屋のスペースが限られてしまう人やインテリアにこだわりのある人は、ウォーターサーバーを契約する必要はないでしょう。
省スペースでコンパクトな機種なら、家具の隙間に置ける
ウォーターサーバーの中にはコンパクトな機種もあります。
最近では、幅が約30㎝しかないウォーターサーバーも登場してきました。
家具と家具の間にすっぽりと入るので、無駄なスペースは発生しません。
さらに、卓上タイプの機種も多く、台所やテーブルの上に置けるウォーターサーバーも人気を集めています。
3:ボトルが重くて交換が面倒
3つ目に挙げられるのが、ボトル交換の手間です。
ウォーターサーバーは、配達された水ボトルをサーバーに取り付けて使用します。
水ボトルはメーカーや機種によってサイズが違っていますが、最も多いサイズは12Lほどです。
多くのウォーターサーバーは水を上部に設置する形をとっており、12Lのボトルを上まで持ちあげて取り付けるのは、なかなか大変です。
特に女性や年配の方にとって、難しく面倒な作業であることは間違いありません。
ただ足元にボトルを設置する形式の機種もあるので、気になる人は探してみましょう。
4:メンテナンスが面倒
清潔さを保つために、ウォーターサーバーは定期的にメンテナンスする必要があります。
メーカーや機種によって仕組みは異なっているものの、数年に一度、メンテナンス・交換が発生するケースが多いです。
メンテナンスや交換の際に料金が発生するメーカーもあるので、気を付けましょう。
また、電化製品である以上、故障してしまう可能性もゼロではありません。
定期的なメンテナンスや故障対応もデメリットのひとつだといえるでしょう。
中にはメンテナンスがいらないサーバーも
最近では、メンテナンスがいらない「メンテナンスフリー」と呼ばれるウォーターサーバーも登場しています。
機種によって仕組みはいろいろありますが、代表的なのは、サーバーの内部に「自動クリーンシステム」が搭載されている機種。
雑菌や汚れなどを自動的に取り除き、清潔さをキープできます。
定期的に発生するメンテナンスが不要になるので、時間や費用共にコスト削減につながるのではないでしょうか。
どんな状況、どんな家族構成のときにウォーターサーバーを導入すべき?
ウォーターサーバーが必要なのはこんな人
ウォーターサーバーが必要な人(導入しても損をしない人)の特徴は以下の通りです。
-
- おいしい水が飲みたい人
- 自炊が多く、料理にこだわりたい人
- ミルクや離乳食を作る必要がある人(出産・妊娠・子育て中の人)
- コーヒーやお茶をよく飲む人
- 水の買い出しが面倒で、ペットボトルゴミを減らしたい人
- 災害対策をしたい人
多少のコストはかかっても、水にこだわりたい人や、家事や育児を時短したい人に向いていることがわかります。
ウォーターサーバーが不要なのはこんな人
反対に、以下の5つに当てはまる人はウォーターサーバーがおすすめではありません。
- 1人暮らしで水をあまり飲まない人
- 家にいる時間が少なく、自炊もしない人
- 水道水で満足している人
- これ以上家電を増やしたくない人
- とにかくコストをかけたくない人
コスト面がいちばんのネックだといえるでしょう。
そもそも外食が多い家庭や、あまり水を飲まない人などは、月額費用を払ってまでウォーターサーバーを契約する必要はありません。
反対に1人暮らしでも、自炊をする人や水道水に不満を感じている人は一度検討してみてはいかがでしょう。
メーカー各社のキャペーンを利用したら、想像していたよりお手頃な価格でウォーターサーバーを導入できるかもしれません。
この記事のまとめ
便利なウォーターサーバーですが、導入にあたってはメリットとデメリットがあることがわかりましたね。
特に、赤ちゃんのいる子育て家庭や、普段から飲料水を購入している人は、ウォーターサーバーを導入するメリットがある人といえます。
逆に、水道水で満足している人や、コストを抑えたい人は、ウォーターサーバーが不要です。
自宅の環境や、生活の様子などを振り返って、ウォーターサーバーが必要か、不要かを考えてみるといいでしょう。
コメントを残す